2012 師走

よくオーラの有る無しを問われるが、そもそも人間にオーラなんてものはないと思っている。
オーラなんてのは、気づかれない事で不機嫌になる自意識過剰の芸能人用語だと思うがどうだろう。TVで露出している芸能人、政治屋は大変なんだろうなとは思う。
山手線や地下鉄に乗ったらいかに自意識がジャマになるか。
オレはまず気づかれないし、稀に気づかれても話しかけられる事もないから安心してる。
少し前、オレよりは少し年配の渋い役者Nを山手線で見かけた事がある。実に堂々としていて隣りの友人らしき人と和やかに語り合っていた。あんなに顔は知られているのに。見事に普通人でした。
あのジョン・レノンとヨーコに軽井沢で擦れ違った事がある。思っていたよりも小柄な彼に気づいたのは背中合わせになって数秒後。
そのジョン・レノンがある雑誌のインタビューに答えている。
“貴方はとても有名人なのにセントラルパークやアップタウンあたりを平気で歩きますよね”
の質問に
“自分がNOBODY無名だと思えばいいんだ”
と答えた。かっこいいね。
つまりオーラらしきものを放っているのは気づかれたいからなのだ。
そこそこ有名人がサングラスにマスクてな事にならない様に。
かえって目立つというものだ。