18/10/21

久しぶりの投稿となります。皆様、お元気でしょうか?
御存知の方もいると思いますが、ボクは芦屋に引越しました。バタバタとした3ヶ月でありました。そして各方面、ご心配をかけています。

さて、唐突ですが小咄を。どこの誰かはすっかり忘れましたが、、、。

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薄暗い空港ロビーの片隅に大きなボストンバッグを横に1人の男が頭を抱え、座っている。誰を待っているのかと問うとその男がこう言うのだ。
”身体だけはこうしてここに着いたわけなんだが、心がまだ着いていない。だからここで俺の心をずっと待っているんだ。”と。
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正に、これはここ3ヶ月のボクの心境だ。

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昨日の演奏より良く今日の演奏を。
この難しくもあるモットーを胆(はら)に、一応1本の線としてギグを演り続けて来た。
遅いキャリアスタートにも関わらず、もう40年以上にもなる。これには我ながら驚いている。看板が小さいために-つまり人気がない事-薄利多売の半生だった。”俺はこれで行く”と決意めいたものもあったと思う。

ところが、10年程前から”これはシフトチェンジが必要か”と漠然と思う様になった。
そしてまず東京を離れようと、、、。
全国を、移住先を探しながらの旅が続いて、ようやく”死に場所”らしき街を見つける事が出来た。
今回、そのワンクッションとして、ここ芦屋に住まないかという有難い話を、またそれも急に頂き、半ば強引に引越決行となった。
従って現在、マネージメントも宙ぶらりんの状態で、思う様には動けないこともあって、奇特なボクのファンには申し訳ないとは思っているんだが、考える時間を充分に持つ事が出来たという事は、これはこれでとても有難い事だと思う。
そしてようやく”俺の心”がゆっくりではあるが芦屋に近づいて来た様に思う。

何が出来るか、変わる事が出来るのか、変わらないのか、そして変わりゆく変わらない者になり得るのか。今のところボクは何も答える事が出来ないが、この引越しを是とするべくもう一度スタートしようと思う。

こちらにやって来て、とても良かった事を。

引越ししてすぐの頃、60年振りにオニヤンマを見た。これは嬉しかったねェ。
東京下北沢で死にかけていたサボテンが息を吹き返した。
有り余る時間のおかげで積ン読(つんどく)になっていた本がゆっくり読める事。
毎朝思いきり深呼吸ができる。
小さいスタジオがつくれそうな事。
以前から熱望している百姓(プロとしてではなく)の勉強が始められそうな事。
野菜全般、旨いと思う。
何となく女房孝行が出来ているんではないかと。

てなわけでゆっくり腰を上げますよ。皆様もお元気で!

2018年10月21日
近藤房之助

追伸
神出鬼没の房之助の動向、問い合わせ

 12月14~16日 北陸ツアー 076-924-0817
 12月22日 六甲 MASSA 078-805-5856
 12月31日 大阪 なんばHatch

に、ひょっこりと現れます。